成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  第12話「はるばる来たぜ、アントニカ」
アンレストの館での経験を経て、レベル12に達した僕は、その後、まだやっていなかったいくつかの初心者アーマークエストをソロプレイでこなし、こんな姿になりました。
 
ポイントは左手に持った本。いかにも学者先生といった感じでプリティーです。ええ、自分で言っちゃいます。
 
・・・と、まぁわずか数行で済ませてるんですけど、実際この本の入手は結構苦労しまして、数回死にながらのゲットでありました。
 
でもソロだと写真撮っている余裕もないし(撮影のラグで死ぬ)、倒す敵が違うだけで基本的には第六話の繰り返しなので、まぁ、このくらいで済ませていますけど。初心者アーマークエストって何? と言う方は第六話を参照下さい。
 
さて、そんなことをやっている間に、ふとフレンド一覧を表示させてみると、半分以上の人達がここフェイダー大陸を離れ、アントニカ大陸(注1)へと拠点を移してしまっているではないか。
 
しまった! おいてかれた! (被害妄想)
 
こうしちゃおれん。時代の流行の最先端を行く地、アントニカ大陸へ僕も速攻で渡らなくてはなるまい。
 
光の速さでグレーター・フェイダークを離れ、ブッチャーブロック山脈の西端にある船着き場へと向かう。
 
船着き場へ到着すると・・・なんとそこにはすでに船(注2)が来ているではないか!
 
フェイダー大陸・アントニカ大陸間を航行している船は定期便で、実時間で数十分おきに船着き場へやってくる。これに乗りそびれると、数十分もの長時間、船着き場での船待ちを強いられることになるのだ!
 
ズドドドドドド。
 
怒濤の勢いで走っている姿を想像しながら、矢印キーをいつもより強く押し込む。しかし、当然モニター内のキャラクターはいつも通りの速度でテケテケ走るだけだ。

 
間に合えっ! 間に合えっ!
 
・・・よしっ! 間に合った!

 
間一髪で船に乗り込めた。そして船は僕が乗り込むやいなや桟橋を離れ、アントニカ大陸へ向けて航行を開始したのであった。
 
ふー。

 
ところが、船に乗ると乗るまでの慌ただしさはどこへやら、何もすることがない。いや、ホントにない。
 
魔法の修行すら出来ない(注3)。出来ることと言えばせいぜい釣りくらいだろうけど、あいにく慌てて乗ったので釣り竿なんて持っているはずもない。
 
ということで、船の中を一通りうろうろし、船の撮影なんかを終えた僕は、船に立ちつくしたままキャラクターをほったらかしにして、本でも読むことにした。

 
うむ、すでにエバークエストの冒険記ですらないな、これは。とはいえ、こういうやむなく時間を食われる際の対策(本や雑誌を用意。テレビを見る)は、実はエバークエストをやる上で必要ですよ? いやマジで。ただし、本や雑誌に熱中するあまり、気が着いたら乗り越してしまったりするかもしれないのでその辺はご注意を。
 
さて、船に乗り込んでから十数分。ブッチャーブロック山脈から出航した船は、涙の海を越え、無事にアントニカ大陸の入り口、フリーポートの街に到着した。
 
フリーポートはいろいろな意味で世界の中心ともいうべき街だ。
 
いろいろな狩り場へそれなりの距離を保った位置にあり、比較的多くの種族が利用でき、中盤から後半戦にかけての拠点になりやすい。

 
が、その反面見た目というか街の外観はぱっとしない。
 
広い敷地に簡素な建物がぽつんぽつんと建っているといった印象で、西のケイノスや、ハイエルフの街フェルウィズに比べると未開な印象がある。所々壁も崩壊しているし。その分開放感という点では上回っているけど(注4)

 
ともあれ、無事フリーポートに着いた僕は、フリーポート北区にある銀行へ行き、そこでバインドをしてこの旅を終えたのであった。
 
なお、僕はレベル12で新魔法Bind Affinity(注5)を習得したので、どこでも好きな場所にバインドを出来るのだ。
 
便利便利。

 
ゼン爺の合計プレイ時間 1日14時間4分

注釈
(注1)アントニカ大陸:
最も多くの街を有する、ノーラス文明の中心地。多くの種族の生まれ故郷でもあり、フェイダー大陸とは比べものにならないほど多彩な人々と出会うことが出来る。
 
(注2)船:
ノーラスには色々な船が定期的に航行している。そのどれもに共通している点は、基本的に決まった時間置きにやってくる定期便であることと、運賃無料であることだ。来るまでの時間を待ちさえすれば誰でも乗ることが出来る。どのくらい待たされるかというのはタイミングと運次第である。
 
(注3)魔法の修行すら出来ない:
船上では魔法を唱えることが出来ない。そのため、当然魔法の修行も出来ない。
 
(注4)フリーポートの街の印象:
フリーポートの街の荒廃には実は背景設定上の理由がある。街の人々に話を聞けば、それとなくわかるだろう。
 
(注5)Bind Affinity:
好きな場所にバインドする事が出来る魔法。これで街以外の場所にでもバインドをすることが出来るので、出先で死んだ際にこまめにバインドをしていると死体の回収が早くなる。ただし危険な場所でバインドをすると、生き返ったとたんに再び殺される、いわゆるデスバインドループにハマるので注意。
 


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